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★愛知県でご自分でフレッツテレビのテレビ接続工事をしたN様のレポートをそのまま掲載させていただきます

1.はじめに

今回のフレッツテレビ導入の実現にあたり、アナログ・地デジ放送以外の利用経験・知識がまるで無い私に、適切な情報提供とサポートをして頂いた本ウェブサイト「フレッツテレビorケーブル 賢い地デジ対策」管理者様に感謝申し上げます。

2.フレッツテレビを導入する事を決意したきっかけ

我が家は、今年(2010年)で築8年の一戸建て住宅です。 家の外観を少しでも良くしたい理由から、アンテナ不要のケーブルテレビに加入していました。また、インターネットについては、昨年(2009年)よりフレッツネクストに加入して、利用しています。ケーブルテレビの月額費用は3465円。アナログ&地デジ放送の他に、幾つかの有料放送が見られます。アンテナを建てたくない、子供が一部の有料子供番組を見ている等の理由があるとはいえ、年間費用で考えると、結構馬鹿にならない金額なので困っていたところ、月額 682円で地デジが見える!、フレッツテレビというサービスの存在を知り、導入する事を決意しました。

3.導入するにあたっての必要条件

(1)接続機器条件

  1. 地デジ対応のテレビ4台で見られる事。アナログテレビ1台で見られる事。
  2. デジタル放送対応の録画機1台で受信できること。アナログ放送対応のPC1台で受信できること。
  3. PS3の地デジチューナ「Torne」で受信できること。
  4. 将来(10年以内)において、追加で1台のテレビが接続できること。

(2)サービス内容

  1. アナログ放送が少なくとも3年は見られる環境とすること。
  2. BS,CS放送(スカパーe2)が見られる環境は整えておくこと。(パススルーがどんなものか見てみたい。)
  3. 利用する可能性は少ないが、スカパー光が見られる環境も整えておくこと。

(3)その他

  1. 出来る限り安定度の高い機器選定と、機器構成を検討すること。
  2. 導入のための追加投資は高額になり過ぎないこと。
  3. 欲を言えば、機器の発売時期、省電力対応なども考慮する。


4.機器選定のための事前調査

(1)既存環境の調査

現在は、ケーブルテレビを利用しており、建築時に施設した CATV専用ブースター(HW-803)を使用中。 ブースターから、8分配器を通り、各部屋のTVに配信するシンプルなパターン。(下図 現状の環境調査: A 移行前)




(2)フレッツテレビを導入したイメージ(想像)

フレッツテレビを導入するためには、V−ONUという装置が必要で、フレッツ光で使用している光ケーブルを使用するため、既存のONU装置から光ケーブルを外して、V−ONUを増設して、これに接続する事は分かっていました。
移行前に想像していたイメージです。(上図 現状の環境調査: B 移行後のイメージ)

V−ONUは、パススルーといって、地デジ・アナログ・BS/CS・スカパー光などの信号が同軸1本で出力される。
ところが、既存のブースターには、CATVという入力はあったものの、BS/CSに関する入力が無い事が判明。
ブースターには「770MHz」と書いてあり、VHFやUHFなど、アナログ放送や地デジ放送は増幅する性能はあるものの、BS/CSに関しては増幅せずに周波数カットとなる模様。 これでは問題なので、BS/CS放送も増幅して、流してくれるブースターを選定する事とした。

5.機器選定

(1)機器選定にあたり情報収集した事

  1. 2〜3社のブースター機器メーカーがある事がわかりました。(マスプロ、DXアンテナ、八木アンテナなど)
  2. 様々な種類があり、増幅したい放送(VHF, UHF, BS, CS, CATV,スカパー光)の周波数帯域によって色々な製品が出ている。 主な分類としては以下の通り。
    • UHFとBS/CS を増幅する製品
    • VHF+UHFとBS/CS を増幅する製品
    • CATVとBS/CS を増幅する製品

  3. 各周波数帯域ごとの放送区分
    • VHF帯:アナログ放送
    • UHF帯:地デジ放送
    • BS帯:BS放送
    • CS帯:CS放送<スカパーe2も含まれる=TVにCS受信機能があればスカパーe2は専用チューナー不要>
    • スーパーハイバンド帯:スカパー光、CATVチャンネル

  4. CATV増幅対応ブースターのCATV増幅範囲
    • VHF/UHF/スーパーハイバンド帯を含む 770MHzまでの全域を増幅する。
  5. VHF+UHF増幅対応ブースターの増幅範囲
    • VHF, UHFの周波数帯を増幅するが、スーパーハイバンド帯は増幅しない。(スカパー光帯域は増幅しない)
  6. 大半のブースターは、2入力あり、VHF+UHFとBS/CS 、UHFとBS/CS 、CATVとBS/CS などの入力のためで、V-ONUの1出力と接続するには、中間に分波器/分配器が必要となる。
  7. 分配器は安価であるが分波する際に信号が弱くなる。分波器は少しだけ高くなるが信号は変わらない。
  8. BS/CSの周波数帯域は、現状は2150MHzまでであるが、将来2655MHzに拡張予定。2150MHzの増幅までしかサポートしないブースターもある。
  9. 衛星アンテナ用電流の停止対策
     ブースターの多くは、衛星アンテナに電力を供給する機能がある。フレッツテレビには衛星アンテナは不要となるが代わりのV−ONUにブースターを直接繋ぐと、この電力でV-ONUが故障する可能性があり、防止する対策が必要。

    CATV非対応ブースターの多くは、電流カットアダプターが必要。V-ONUとブースターの中間に接続する。(図A 配線図と、電流カットの違い: 選定パターン@A)

    CATV対応ブースターの多くは、電力のオンオフ切り替えが出来るモデルがあり、この場合電流カットアダプターは不要となる。(図B 配線図と、電流カットの違い: 選定パターンB)

    CATV対応卓上ブースターは、電力を出力しないモデルがあり、その場合は対策不要である。

(2)選定パターン別比較

このあたりを、選定パターン別に表にまとめてみると共に、検討した参考機種の性能と、実現のために必要なその他の投資品についても調査・比較してみました。

■選定パターン

比較図1.ブースタータイプ別の増幅帯域
帯域 VHF スーパーハイバンド UHF BS/CS CS拡張
主な用途 アナログ CATV/
スカパー光
地デジ BS/CS(スカパーe2等) CS将来拡張
周波数(Mhz) 90-222 222-470 470-770 1030-2150 2150-2655
@ UHF+BS/CS マスプロ × × 増幅 増幅 増幅
UBCB33H
A VHF+UHF
+BS/CS
マスプロ 増幅 ×
VUBCB33N
B CATV+BS/CS
(屋内外兼用)
マスプロ 増幅
7BCB28
C 八木アンテナ ×
SEP7290
D CATV+BS/CS 
(卓上タイプ)
マスプロ 増幅
7BCTB15
E CATV専用
(既存の旧式)
DXアンテナ 通過しない
HW-803



比較図2.ブースタータイプ別の性能比較、接続経路比較
ブースター入出力仕様 V-ONUから分配器までに必要な機器と接続経路
入力 出力 利得
上:V-U下:BS/CS
入力の上り電力供給 V-ONU 電流カット
アダプター
分波器/
分配器
ブースター 分配器
VHF〜UHF BS/CS
@ UHF+BS/CS マスプロ 全信号
混合
30-35 常時出力 V-ONU→ 必要→ 必要→ →ブースター →分配器
UBCB33H 26-35
A VHF+UHF
+BS/CS
マスプロ 20-25,25-31,26-35 常時出力 必要→ 必要→
VUBCB33N 26-35
B CATV+BS/CS
(屋内外兼用)
マスプロ 26-30 ON/OFF 必要→
7BCB28 20-28
C 八木アンテナ 26-32 ON/OFF 必要→
SEP7290 20-28
D CATV+BS/CS 
(卓上タイプ)
マスプロ 混合 13-17 なし
7BCTB15 14-22
E CATV専用
(既存の旧式)
DXアンテナ 混合 なし 25-30 なし
HW-803 - .



■用途、特徴(メリット、デメリット)
@ 用途 地デジ、BS/CS<スカパーe2など>について、信号を増幅したい人。
メリット 最新でコンパクト。 利得が高い。 アナログを省略した分、省電力設計・若干値打ち。 
デメリット アナログ放送とスカパー光などの増幅は行わない。 追加投資<電流カットアダプター、分波器(分配器)>が他に必要。
A 用途 地デジ、BS/CS<スカパーe2など>、及び、アナログ放送について、信号を増幅したい人。
メリット 利得が高い。
デメリット スカパー光などの増幅は行わない。 追加投資<電流カットアダプター、分波器(分配器)>が他に必要。
B 用途 全ての放送について、信号を増幅したい人。
メリット CATV設計なので、スカパー光の信号も増幅&電流カットアダプターは不要。
デメリット 追加投資<分波器(分配器)>が他に必要。
C 用途 全ての放送について、信号を増幅したい人。 ただし、CS将来拡張の周波数は増幅しない。
メリット CATV設計なので、スカパー光の信号も増幅&電流カットアダプターは不要。
デメリット CS将来拡張の周波数は増幅しない。追加投資<分波器(分配器)>が他に必要。
D 用途 全ての放送について、信号を増幅したい人。 
メリット CATV設計なので、スカパー光の信号も増幅。他に必要な増設機器は不要。
デメリット 利得が低めなため、多すぎる分岐や、信号ロス多い環境には弱い。
E 用途 地デジ放送(及びアナログ放送)が増幅できれば良い人。
メリット CATV設計なので、スカパー光の信号も増幅(?) 他に必要な増設機器は不要。
デメリット このブースターを通した場合BS/CS放送は周波数がカットされるので見られない。





(3)比較結果

私の場合、引き続きアナログテレビのお世話になりたいため2015年までアナログ放送を流してくれるフレッツテレビを採用しましたが、アナログ放送を受信する機器に一定レベルの信号が流れてくれないと困るので、VHF帯域を増幅するブースターが必要となりました。 選定パターンEにある、既存のブースター(HW-803)では、アナログ帯域を増幅してくれますが、BS/CS帯域の電波を十分に通してくれない事が判明。
これによって、選定パターンABCDが選定範囲として残りました。
このうち、選定パターンDのCATV卓上ブースターは、スカパー光やCS将来拡張帯域も増幅してくれるが、利得が小さいため、我が家の多くの機器に十分な信号を送る性能がないかもしれないので却下。
パターンAは、利得が高いのは評価できるが、電流カットアダプターなどの追加投資が必要となりコスト高、機器構成は出来ればシンプルな方が運用安定性は高まるし、スカパー光の帯域を増幅できないので却下。残るは、選定パターンBCのCATVブースターであるが、選定パターンCの八木アンテナ社製は、CS将来帯域の増幅をサポートしていないので、最終的に残ったのが、選定パターンBとなった。


(4)マスプロ社製「7BCB28」

選定パターンCのマスプロ社製「7BCB28」が見事勝ち残った。
この製品は、発売した時期が2007年と少し古めであるが、以下の点で納得した。
@フレッツテレビの工事で、ブースター工事をお願いすると、この機種が使用されている事例がある事。
A全ての周波数帯を増幅する事が可能である事。
BV-ONUとの接続に、分波器/分配器の追加投資は必要となるが、ブースター自体が比較的値打ちである事。
C利得は、最近発売されているブースターより若干低めであるが、まず十分な性能と考えられること。
D機器選定にあたりマスプロに質問もしたが適切な回答が得られ安心できるメーカーと感じたこと。
Eマスプロ本社が愛知県で、我が家と同じ県内。産業活性化のため(?)

6.機器設置

(1)機器設置前 (TV:ケーブルテレビ、インターネット:フレッツ光、電話:光でんわ)



(2)機器設置後 (TV:フレッツテレビ、インターネット:フレッツ光、電話:光でんわ)

  



7.設置して

地デジ放送については、元々ケーブルテレビで受信していたので、デジタル放送の画像の鮮明さに対する驚きは無かったが、数ミリの光ケーブルに、高速インターネット&電話&アナログ放送&地デジ放送&BS/CS放送、スカパー光など、ものすごい情報が流るSFのようなテクノロジーに改めて驚きました。信号レベルは、地デジ・BS/CSともに、最大に近いレベルを示しています。(7機に分配した状態にて)
少し利得の小さいCATV卓上タイプ(7BCTB15)でも良かったのかも。
しばらくは、BS/CSなどの無料期間を利用して楽しみ、今後、生活に合わせて必要なプランをチョイスしてく事となります。
あと、想定外で勉強になった事が一つ。私の光回線は、ファミリー・ハイスピードタイプで、近隣の同じサービスを共有する人と通信量を共有するベストエフォート方式であるが、工事の人に聞くと、フレッツテレビ無しと、フレッツテレビ付では、集約する回線が異なるとの事。今回は近隣にフレッツテレビを利用する人が居なかったため、我が家のために局から直接、線を引いてくれたらしい。従って、しばらくの間は余裕のある回線が使えるようです。

8.最後に

今回、調査した内容について、後に検討する方々への参考になれば幸いです。
また、この内容は2010年12月に購入可能な一般製品を対象に選定し比較しましたが、他にも良い機器があるのかもしれません。今後、技術の進歩と共に状況が変動する可能性もあり得ます。 あくまで参考にし、ご自身の調査を元にベストな判断を頂ければ良いかと考えます。
また、本記事に関してのクレームについては対応は負いかねますのでご了承願います。加えて、この記事の内容を元に、メーカーへ問い合わせる事は差し控えて頂けます様、宜しくお願いいたします。